『”心と心で通じ合う”』

”半魚人と人間の大恋愛”
さて、どうやって恋愛をするのでしょう？

「The Shape Of Water」
私がここ数年で最も衝撃を受けた映画作品の一つです。
この作品は第90回アカデミー賞4部門を受賞しており、ギレルモ・ル・トロ監督が映し出すファンタジーラブストーリー映画です。
【あらすじ】
1962年、アメリカとソ連が対立していた冷戦時代。
主人公イライザは一人で安アパートに暮らす中年女性。イライザは幼い時に声帯に傷を負い、話すことはできません。
彼女がて働いている職場は、アメリカ政府の機密機関「航空宇宙研究センター」。そこにアマゾンから運ばれてきた極秘生物の半魚人がやってきました。極秘生物部屋の清掃担当となったイライザはどんどん半魚人が気になりやがて二人は恋に落ちます。
しかし、半魚人を狙う研究者やスパイ。二人の恋愛はどうなる？

ざっとこのような物語です。
メインキャストの二人に共通しているのは
「言葉が話せない」
ということ。

言葉が話せず、地味。世間一般的には恵まれていない人間の主人公イライザ。
最後まで人間の姿に変身したりはしない半魚人。
つまりこの２人が恋愛感情に惹きこまれていくのは、まさに「水」のように形の無い愛。（The Shape Of Water)
２人の間には利害関係が存在していません。容姿の美醜も関係ありません。
コミュニケーションが明確に取れているわけでもありません。二人きりのシーンは環境音とBGMのみのシーンばかり。セリフはありません。
とってもピュアな恋愛。

なんだか素敵じゃないですか？
私たちは当たり前のように言葉が話せます。話しをしないとわからないこともたくさんあります。
そして話すことによってたくさんの問題も発生します。
”心と心が通じ合う”
相手の立場になって考え、相手のことを否定せず、心と心が通じ合うよう過ごしていきたいなと思っております。

劇中の音楽も非常に素晴らしく、ぜひそちらも注目して観ていただいたいです！

本日は恋愛に焦点を当てましたが、他のシーンも考察するととても面白い映画です！
気になった方はぜひ見てみてください！

English Vocal Election 事務局　西村