【歌が上手くなりたい!】ビブラートのかけ方のコツ実践テクニック

2024-06-25

この記事でわかること

  • ビブラートについて理解できる
  • ビブラートについて3つ方法がわかる
  • ビブラートの練習方法・かけ方のコツがわかる

歌のうまい人は、きれいなビブラートをかけて歌っていますよね。
今回は「ビブラートについて詳しく知りたい!」「ビブラートの練習方法を知りたい」といった方に向けて、「ビブラートをきれいにかけるにはどうしたらよいのか?」「今よりもっと歌が上手くなるためにはどのような練習をしたら良いのか?」といったことを中心に解説していきたいと思います。

ビブラートとは?

ビブラートとは何なのか?と簡単にいうと、「声を震わせるテクニック」や「声を揺らすテクニック」のことをいいます。

歌をうたっている時に音を横ばいにのばすだけだと、それほど歌が上手くは聞こえないですよね?
しかし、歌のフレーズの終わりに波を打つように声を揺らすと、音に表情が出て歌が上手く聞こえます。
声の揺れ幅が一定で、間隔がきれいな途切れないビブラートは、美しく自然に聞こえます。

ビブラートをかけるかかけないかで、歌がより上手く聞こえるか、聞こえないか大きな差がでてきます。

ビブラートの3つの出し方

ビブラートには大きく分けて「横隔膜でかけるビブラート」「喉でかけるビブラート」「口でかけるビブラート」の3つの方法があります。

歌をうたっている時に、どんなビブラートをかけるか使い分けるのがポイントになってきます。

横隔膜でかけるビブラート

横隔膜は、胸郭と腹腔の間にあります。
厚みを持った伸縮性のある筋肉で、肺の下にあるようなイメージをもつと良いかもしれません。

横隔膜でかけるビブラートは、横隔膜を揺らすことで声を揺らし、ビブラートがかかります。
自分で速さや揺れなどを調整しやすく安定感があり、自然なビブラートがかけることができるので一番理想的だと言われています。

喉でかけるビブラート

この方法は、細かい音の変化がつけやすいことが特徴です。
声で音程を変えることでビブラートをかけます。喉を揺らして音に波を作りだします。

喉でビブラートをかけようとすると、喉に負担がかかってしまいやすく、ちりめんビブラート(声が縮れるくらい細かいビブラート)になりやすいので気をつけましょう。

口でかけるビブラート

口でかけるビブラートは、声をだしながら「あうあうあう」と、あごを動かすことでかけることができます。 口を軽く上下に開け閉めさせることで、ビブラートをかける方法です。

ビブラートの基本的な練習方法

ビブラートには大きく分けて「横隔膜でかけるビブラート」「喉でかけるビブラート」「口でかけるビブラート」の3つの方法があるとの事でしたが、それぞれのビブラートにはどんな練習方法があるのかを詳しくご紹介させて頂きたいと思います。

横隔膜でかけるビブラートの練習方法

この方法での練習方法は、横隔膜そのものを意識するところから始まります。
横隔膜が動いているという感覚が無いと、ビブラートをかけるために横隔膜を動かしようがないからです。

横隔膜を意識する方法でおすすめなのが、「荒い呼吸をする」ことです。
ドッグブレスと呼ばれる、犬が舌をだして「ハアハアハアハア」しているような呼吸法が効果的です。
呼吸を荒くすると、横隔膜が動いていることを感じることができるはずです。

それができたら、横隔膜の動きはそのままにして「あ~~」と発声してみてください。
そうすると自然とビブラートがかかっていきます。

この練習方法を繰り返すことで、ビブラートがスムーズにかけられるようになります。

横隔膜は普段から意識して使っている筋肉ではないため、初めは慣れるまでに時間がかかる場合があります。横隔膜を意識してビブラートをかけるには、リラックスすることがポイントです。
プロの歌手はこの方法で、綺麗なビブラートをかけて歌っています。

喉でかけるビブラートの練習方法

喉でかけるビブラートは、喉を揺らしその振動で音程を変化させることに意識を向けて練習してください。
ゆっくりと「あ~あぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁ」という様に「あ」と「ぁ」を繰り返し、喉に意識を向けて発声していきます。
その状態のまま、だんだんとスピードを上げて喉を振動させていくことでビブラートになります。

この方法でかけるビブラートは細かなビブラートがかけやすく、スピードや音の揺れ幅を一定にすることができると、美しく自然なビブラートがかけられます。

口でかけるビブラートの練習方法

口(あご)でかけるビブラートは、あごの動きをイメージすることがポイントになります。
この練習方法は、ビブラートが苦手な方でも比較的やりやすい発声方法なので初心者におすすめです。

まずは、自分が出しやすい音程で「あ~~」と声をだしてみてください。
次に、あごを上下に開け閉めさせ「あ~~」とロングトーンを発声している状態で、音の波を足していきます。

あごの動かし方のポイントとして「あうあうあうあうあう」という動かし方をイメージすると、動かしやすくなります。

歌いながらビブラートトレーニング

歌いながらビブラートをかけるトレーニングする方法として、「息の量を変える方法」「音の伸ばし方を意識する方法」「音程を変え変えてかける方法」等あります。このトレーニングをすれば、だんだんとコツをつかめるようになると思います。

息の量を変えてビブラートをかける方法

まずは、「あ~~」と発声してみてください。
ロングトーンの状態を維持しながら、「あ、あ、あ、あ」とお腹で声を揺らしながら発声をすると、吐き出す息の量が変わり声に振動が加えられます。

この方法の一番の特徴は、「音程問わず出しやすい」という点です。
ロングトーンを腹式呼吸で安定して出せる人でしたら、コツをつかみやすいかと思います。

音の伸ばし方を意識してビブラートをかける方法

音を、ただ横ばいに伸ばしているだけでは平たんに聞こえてしまい、歌が上手くは聞こえません。
しかし、音の伸ばし方に意識を向けるだけで、歌が上手く聞こえるようになります。

日本語は「母音」と「子音」で構成されており、音を伸ばしているときは、母音を伸ばした状態になっています。

例えば、「ら~」と歌っていても、実際には「あ~」と母音を伸ばしている部分は聞こえています。

ただ音を平たんに伸ばしているだけではなく、「ら~あぁあぁあぁ」と母音を伸ばしている部分に表現力がついたロングトーンになります。

音程を変えてビブラートをかける方法

この方法は、音の高さを小刻みに上下させ、母音を変化させます。

自分が出しやすい音域の音でかまいませんので、「あ~」と発声してみてください。
そして、その音よりも少し低い音を同じように発声していきます。

その2つの音を小刻みに音の高さが変化するように、徐々に間隔を短くしていきます。

2つの音の間が滑らかでさらに小刻みに揺らせることができると、ビブラートがかけやすくなります。

まとめ

ビブラートをかけて歌うだけで、その歌の表現の幅が広がり、上手く聞こえるか聞こえないかの差が出てきます。
ビブラートのかけ方にはいろいろな種類があり、自分がかけたいと思ったときに種類を使いわけてビブラートがかけられるかどうかが大切になってきます。

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