【歌が上手くなりたい!】正しい音程をとる実践テクニックと練習法
この記事でわかること
- 歌を歌うときに正しい音程が取れない人はどんな人かが分かる
- 正しい音程を取るためのトレーニング方法が分かる
- 歌が上手くなる練習方法が分かる
自分が歌を歌っているときに「音程が外れてしまい上手く歌えない…」「ちゃんと正しい音程で歌えているか不安だな…」「自分は音痴かもしれない…」などと悩みを抱えてはいませんか?
実は、自分は音痴なのかもと気になっている人は、そこまで気にするほど音痴ではありません。
なぜなら、なんとなく歌っている音がズレてしまっていると感じているからです。
そこで今回は、歌がもっと上手くなりたいと思っている方や、音程がしっかりとれているか不安な方に向けて、正しい音程が取れない人はどんな人なのか?何が原因なのか?歌が上手くなるためには、どんな練習方法をしたらいいのか?と言った、正しい音程をとるためのトレーニング方法などをご紹介いたします。
音程を外すパターンはどんな場合?
音程を外してしまうパターンには、「全体的に音程が分からず音が取れないタイプの人」と、「ところどころ音が取れないタイプの人」に分かれます。
その原因の一つとして、「音感が良くない」ことがあげられます。
音程は、正確な高さよりも高くなってしまったり、低くなってしまうと「音程が悪い」「ピッチが低い」などと言われます。
正確な高さよりも音程が高いと、音が上ずって聞こえ、低いと音がぶら下がっているように聞こえてしまいます。
全体的に音程が分からず音が取れないタイプの人
全体的に音程が取れないタイプの人は、自分がいま何の音を歌っていて、どんな音を出すべきなのかが分からない状態の人です。
このタイプの人は、音を聞き分ける耳が育っていないので、音程が分からなくなってしまいます。
自分が歌っている音と、出すべき音が区別できないと、音程をとることは難しいです。
音感を良くするためのトレーニングをすることで、時間がかかったとしても、歌が一気に上達する可能性があります。
ところどころ音程が取れないタイプの人
ところどころ音程が取れないタイプの人は、基本的に音感がありますので、自分が歌っている音が違っていると分かっています。
自分が歌っていて、部分的に音が外れているのが気になると悩む人がほとんどですが、このタイプの人は、「どこで、どのように音が外れているのかを把握する」ことで改善することができます。
あなたは音程が取れている?チエック
音程を外してしまう原因に、「全体的に音程が取れないタイプの人」と、「ところどころ音が取れないタイプの人」の2パターンに分かれるとの事でしたが、自分はちゃんと音程が取れているだろうか?と不安になる方もいらっしゃると思います。
「音の高さが分からない」「音の高さはわかるけど技術的に難しいため音程が外れてしまう」などとお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そんな時、音程をチエックする方法でおすすめなのが、自分の声を録音して客観的に聞いてみることです。
録音をして聞くメリット
「自分の声を録音すると、なんだか変に聞こえるから聞きたくない…」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、現状を客観的に聞き分析することで、音程が正確に取れるようになるための近道にもなります。
注意点として、聞き慣れている曲や、歌い慣れている曲を選ぶと良いでしょう。
そして、自分の声が出せる音域の曲を選ぶことも大切です。
録音をすると、いろいろなことに気付くと思います。
音程を外してしまった部分の歌詞をマークしておくと、次回から歌うときに、その部分を意識しやすくなります。
録音をすると自分の声に違和感を抱いてしまう原因
自分の声を録音して客観的に聞いてみると、最初はとても自分の声に違和感があると思います。
自分の口から出た声は、空気中を伝搬し、両耳に到達します。これを「気導音」といいます。
また同時に「骨導音」という音も伝えられます。これは、声帯の振動が頭蓋骨を通して伝えられる音になります。
自分にはこの気導音と骨導音の両方が聞こえていますが、周りの人は、気導音だけを聞いているので、録音された声と自分が聞こえている声に違和感を抱いてしまうのです。
人によっては、録音した自分の声は変に聞こえるから嫌だ…と思われる方もいらっしゃると思いますが、今の自分の現状を変えるためにも、録音をして客観的に分析することで音程が正しく取れるようになるための、とても良いチエック方法になります。
音程をとる実践テクニックと練習法
音程を外してしまう人は、原因として「音感が良くない」ことがあげられることをお話ししてきましたが、タイプ別にトレーニング方法や、改善方法を解説していきます。
全体的に音が取れないタイプの改善・トレーニング方法
このタイプの人は、歌う力よりも聴く耳を育てることが大切です。
歌う練習よりも、音を聴く練習を中心に行うと良いでしょう。
実際にピアノなどで異なる音を鳴らし、どちらが高い音で、どちらが低い音なのか、音の高低差が分かるようになれば、音程もとりやすくなります。
ところどころ音が取れないタイプの改善方法
【曲をよく聴く】
このタイプの人は、自分が歌った歌を聴いて、どこで音が外れてしまっているかが分かっているタイプの人です。自分が音程を外してしまっていることが分かっているので、曲をよく聴くことで音が取れるように改善することができます。
曲をよく聴くと言っても、ただ、なんとなく音を聞き流しているだけではダメです。
上手く歌うために、歌詞を見ながら集中してその曲を聴くことで曲のメロディーラインを把握し、音程やリズムを考えながら曲を良く聴く必要があります。
【ハミングをしてみる】
その他、歌詞を外してハミングをしてみるのも効果的な練習方法になります。
ハミングとは、鼻歌のことですが、歌詞を歌わないので音に集中することができ、音程に意識を集中させることができます。
【輪状甲状筋を鍛える】
喉には輪状甲状筋と呼ばれる筋肉があり、音程が取れるようになるためには、この筋肉を鍛えると良いでしょう。
喉には大きく分けて2つ軟骨がありますが、この筋肉は、甲状軟骨と輪状軟骨をつないでいる筋肉です。
そして、もう一つ重要な軟骨が披裂軟骨です。この軟骨は声帯とくっついており、動くことで声帯が伸びたり、ゆるんだりして声の音程を変化させます。
音は分かるが、技術的に難しい場合
音の高さは分かるけど、技術的に難しくて音がちゃんと取れないとお悩みの方は、もしかしたら、体の支えが抜けてしまっている可能性があります。
歌う時に声を安定させるためには横隔膜で支える必要があり、この支えがないと音程が微妙に高くなったり、低くなったりする原因にもなります。
まとめ
今回は、正しい音程をとるためにはどうしたらよいのか?音程が取れない人にはどんな原因があるのか?と言ったことを中心に解説しました。
音程をとるのが難しくて、自分はもしかしたら音痴なのかもしれない…、とお悩みの方がいらっしゃいましたら、改善方法を取り入れて、体の使い方を変えてみると、もしかしたら意識する前と意識したあとでは大きく変わった事を感じられるかもしれません。
また、録音をして客観的に自分の歌声を聞いてみることで、新たに発見する何かがあるかもしれませんね。